口腔外科

　口腔外科の治療とはお口の内や唇、お顔にできた、または元からある好ましくない状態、を外科的に治療することで、親知らず、おできやがん、唇やお口の中のけが、歯の打撲等治療の範囲は多岐にわたります。

親知らず

　親知らずは前から数えて8番目にある奥歯で、20歳前後から生え始めます。

　しかし、歯が生える隙間がない場合は中途半端に生えたり、骨の中に埋まってしまうことがあります。そうなると清掃がうまくいかず腫れたり、虫歯になるリスクが高くなります。腫れる症状が繰り返したり、前の歯を巻き込んで虫歯になりそうな場合は抜歯をおすすめいたします。

　顎の下や頬っぺたが腫れている場合は放置するとお口が開かなくなったり、腫れが首やのどまで到達すると呼吸が困難になる場合があります。できるだけ早く原因を突き止め腫れを引かせる必要があります。当院では必要に応じて速やかに関連病院へ紹介させていただく準備をしております。

　転倒や衝突などでお口の中や唇が傷ついてしまった場合は状態を確認し、止血、消毒を行います。必要に応じて傷口を縫うことによって傷を早く、きれいに治すことが出来ます。

また、顎やこめかみなどに痛みがある場合はレントゲン撮影を行い骨の異常を確認いたします。

　転倒や衝突などで歯をぶつけてしまった場合はレントゲン撮影を行い歯の根や歯茎の中にある骨に異常がないか確認いたします。また衝撃により歯が揺れてしまったり、位置が動いてしまった歯は可能な限り元の位置に戻し固定を行い、治癒を待ちます。

　お口の中の粘膜や歯茎の荒れには金属アレルギーや食いしばり、細菌やウイルスの感染など様々な原因があります。しっかりと原因を突き止め治療いたします。

　お口の中におできや口内炎ができることがあります、そのほとんどが自然に落ち着いたり様子を見てよいものですが、ごく稀にがんであったり、がんになる可能性のあるものがあります。

お口の中にがんができることは稀で、すべてのがんの約1~2%と言われております。

しかし、稀な病気であるからこそ見落とすことなくできるだけ早期に関連病院に紹介させていただきます。